第34回日本腎不全外科研究会学術集会

大会長挨拶

大会長:二瓶 大

第34回日本腎不全外科研究会学術集会 
大会長
社会福祉法人恩賜財団 済生会神奈川県病院 腎臓外科
二瓶 大

第34回日本腎不全外科研究会学術集会を2025年8月2日(土)、3日(日)の両日にわたり、神奈川県横浜市 横浜シンポジアにおきまして開催させていただくことになりました。
本研究会は、かつて敬遠されがちであった腎不全患者の外科治療に向き合い、患者予後を改善させるため、1992年に太田和夫先生が結成されました。腎不全患者の外科的治療に関して、腎臓専門の医師のみならず、消化器外科医や整形外科医、麻酔科医も参加し、診療科を横断する研究会として本会の存在意義は増していると感じます。
慢性腎臓病が進行し、末期腎不全になった場合、腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)への移行が必要ですが、どの療法を選択するうえでも手術が必要であり、手術の成否が腎不全患者の生命予後やQOLを左右いたします。そこで、今回のテーマを「生涯を支える腎不全外科」とさせていただきました。2025年には人口の5人に1人が75歳以上、という超高齢化社会を迎え、また 腎不全患者の診療も非常に複雑になってきている現在、医師、看護師、臨床工学技士など、総合的なメディカルスタッフのチーム医療で、腎不全に合併した外科的疾患に対応する必要があります。そのため、本研究会では多職種の方々に参加していただけるようなプログラムを組み、ご参加いただいた皆様方と、新しい製品や薬剤などの情報を共有できる場にしたいと考えております。本研究会で見聞を広め、腎臓病患者の生涯医療をより良いものにできればと考えております。本研究会が、参加される皆様方の日常診療や研究活動に少しでもお役に立つことができれば幸いです。

末筆ながら、本大会の開催にあたり、ご支援、ご協力を賜りました関係各位に心より感謝申し上げますとともに、積極的な研究会へのご参加を心よりお待ち申し上げております。
真夏の横浜で皆様にお会いできることを楽しみにしています。尚、ささやかではありますが、私の地元である福島県の地酒と銘菓をご用意致しましたので、ご賞味頂ければ幸いです。